環境を変えて1日目
引き留めを食らった翌日の仕事は、とてもやりやすかった。身体が軽くなったように感じられ、指示もちゃんと理解できるようになった。と言うより、今まで受けていた高圧的な指示がなくなったのが大きくプラスに動いた。
時間の余裕も、精神の余裕も出来た。これで本を読む時間も増やしていけそうだ。仕事とは言えど、やっぱりリラックスしてやった方が考えもまとまるし、心に余裕が出来るし、良い方向に向くのを感じた。
だが、上司Aとはなるべく口を聞かず顔も合わせず、必要最低限の会話しかしないようにすることにした。相変わらず声がデカいのは気にかかるが、私に対する態度は激変している。しかし、すまない。私は、あなたに協力する気はもう無い。雑談は一切する気が無い。今では誰よりも近づきたくない存在になってしまった。
そういう懸念はあれど、働きやすくはなった。もう少しこの職場で様子を見ることにする。
まだ辞めないことになった
私の退職の意思について、上司Bと面談をした。そこで、自分が今抱えているストレスや不満を隠すことなく話した。
「個人としては尊重する、会社としては引き留める。」それが上司Bの答えだった。
これでこの後は後日もっと偉い人と…かと思いきや、いきなりトップとの面談になった。案の定引き留められた。何故か知らんが、私に辞められては困るらしかった。
あーあ、これじゃ変わらんわ…と思ったが、その後の私への対応がとても素早かった。トップが下した判断は、「私と上司Aが関わっている案件から私を外し、上司Aに全て任せる。君には上司Cの下で働いてもらう」という、ある意味でリセットボタンを押すような内容の判断だった。
この判断は、私にとっては地獄から救われたかのようなものであった。「上司Aの君に対するやり方…あれは無いな、やりすぎだ。あれじゃ君もうまく出来ないだろ」…もう全部分かっていたようだ。その辺はさすがトップ。実際、上司Aとは顔を合わせるのも口をきくのも嫌になっていたところだった。
辞める気で居た私だったが、そういうことなら…と、少し続けることにした。後悔はない。上司Cは私も信頼しているし、よく気遣ってくれるから、一緒に仕事しやすい人だ。
ただし、これがまた元の状態に戻ったりしたら、それこそタイムアップだ。何も変わらなかったら本当に辞める。そのために予備の退職願を刷ったようなものだ。
ということで、延命することにはなったが、私の中ではまあ納得できている。不満や悩みを吐き出し、環境も変えてもらえるということで、溜まっていた膿を取り除けたような感覚だ。少なからず肩の荷が下りた。
しかし、上司A、彼だけは恨み続けるだろう。
退職願を渡してきた
今日の私は一歩前進した。退職願を上司に渡した。
出してしまった以上、私には辞める意思があることはその上司にだけは伝わったことになる。だから、明日以降から面談や、引き留めや、別の上司からの恫喝などがあるだろう。
このあとの展開を考えるとおっかない。何を言われるんだろうとか、どうやって乗り切ろう、ちゃんと喋れるか、など、不安はかなりある。
でも面談の場で怖気づいたり、引き留められて考えを変えたりしてはならない。長引かせればそれだけ身体も悪くなるし、いつまでも吐き気と戦わねばならない。うるさい声も聴き続けなければならない。5年ずっと我慢するより、ここで2,3ヶ月苦しんだほうがまだマシだ。
今後の進捗はここで逐一書いていく予定だ。さて、どんな事態になるだろう。知ったことではないのだけれど。