そして雨になる

ネット上でだけよく吠える、コミュ障のブログ。

私を発表しないでください

 祝福さえ苦痛に思ってしまうのは、病的だろうか。

 

 ここ半年で、職場の先輩たちが続々と結婚していっている。どの先輩も、数年付き合ってからのゴールインとのことで、みなさんとても幸せそうだ。今の会社の場合、朝礼で(ほぼ)全員集まっているのを利用して、その場で「この度○○さんが結婚することに…」という連絡がなされる。該当者はお祝いのメッセージと金一封を貰っている。

 

 これを見るたびに、いつも思うことがある。「ああ、ここにいるうちは結婚したくないな」と思ってしまう。

 

 なぜか?結婚したら大勢の前で発表・祝福されてしまうからだ。

 

 結婚とは確かに、その人の人生のうちでもかなりおめでたい行事だ。だから周囲の人も存分に祝福してくれる。全社員に発表されれば、ささやかながら祝福の場が設けられる。

 

 だが私はいつも、そんなことしないでくれと思っている。結婚がおめでたいことなのはわかるが、何もそれを全社員に言いふらさなくても良いじゃないかと思っている。個人の事情に会社が首を突っ込まないでくれ、と。こう言っては失礼なのかもしれないが、事実そう思ってしまっているのだ。

 

 それに関連するようだが、私は表彰されるのも嫌いだ。以前にも書いたが(他人の視線が怖い)、私は(恐らくはあまりにも過剰に)他人の視線を恐れてしまうため、

 「みんながこちらを見ている」という状況に置かれると、ガチガチになってしまって平常な状態で居られなくなる。それが良いことであれ悪いことであれ、とにかく「注目の的」になることはとても嫌いだ。

 

 だが、いわゆる「水面下」「縁の下」でひっそり評価や祝福をされるのは嬉しいことだ。おおっぴらにされているわけではないから気楽だし。これから先、もし「結婚」てことになっても、近しい数人から簡単な祝福があるだけでも十分だ。大勢に知れ渡ってしまうようなことはされたくない。

 

 評価や祝福は、狭い所でひっそりとされれば十分だ。何人もの人の前で発表するのはやめていただきたい。私にとってそれはプレッシャーでしかない。