公開叱責、百害あって何とやら
かなり前に、
という記事を書いた。
あれからも相変わらず、公開叱責は何度も行われている。というか彼にやらせると全ての叱責が公開型になる気がする。
正直、不愉快極まりない。あんなに怒鳴ってばかりいたら身体に悪いんじゃないかと思うのだが、そんなことを面と向かって言えるわけがない。言ったところで治らないだろうけど。彼のやり方はそれで確立しているようなものだし。
さてそんな公開叱責、果たしてメリットはあるのだろうか?と、ふと思った。何かあるのなら許せなくもないので、少し考えてみた。だがまずはデメリットからだ。
- 空気が重くなる
ほとんど「公開」なので、言わずもがな関係ない人間にもその怒鳴り声が聞こえてくるわけである。ヘッドホンなんてしてたらこっちが叱られるし、耳をふさぐという手は使えない。その部屋にいる者は全員、この怒鳴り声を耳に入れることになる。当然、不快な思いをする人だらけである。 - 集中できない
ノイズを聴かされる環境の中で、さて仕事に集中できるだろうかと聴かれれば、まあまず無理だろう。とてもノイジーなので、どうしたってちょっと離れたところで叱っている様子の方を気にしてしまう。 - やる気を削がれる
延々と叱責を聴かされていると気分が滅入ってくるので、仕事どころではなくなる。集中も出来ないので、やったとしてもどこかに抜けやミスがある。どうやら慣れてしまった人もいるようなのだが、その方が危ないと思う。
次にメリットだが、とても難しい。何せ私たちは叱られるのは避けたい生き物だ。避けたいものを半ば強制的に受けるのだからメリットもクソもないだろう。いや、これがあるか。
- 忍耐力がつく
何度も何度も公開叱責を聞いていると、「あぁまた始まった」くらいに思うようになってくる。私もそうなのだが…だが、どうしてもあの叱り方に慣れることは出来ない。恐怖の塊でしかない。
あとは、こういう視点でしか考えられなかった。
- (本人にとって)ストレス発散になる
溜まった感情を社員に向かって爆発させることで、本人としてはストレスを溜め込まずにいることができる。まあ、もしかすると溜めずにその場で発散しているだけかもしれないが。
なるほど、公開叱責で満足するのは自分だけ、関係のない人はやる気と集中力を奪い取られる。仕事を遅らせるにはとても適した手段だ。どうやら社員のやる気を削ぐことに関してはたいへん効果があるようだ。
ということで結局、公開叱責は聴く側にとってはデメリットしかなかった。ほぼ分かってたけど。