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そして雨になる

ネット上でだけよく吠える、コミュ障のブログ。

忙しい時に辞めるのは「無責任」なのか?

 今日も、とても理不尽と思えるトンデモ情報を聞いてきた。せっかくなので、それについて思うところを書いてみる。

 

 その発言は、辞意を表明したある50代社員へ、社長が放った以下の言葉である。

 

 

「この忙しい時期に辞めるなんて言い出すとは、お前は無責任だ!

 

 

 「辞めたい」と言い出した後、ほぼ一方的にこう言われたようだ。本当にこの通りに言ったかどうかは不明だが、複数人に確認したので、恐らく間違い無い。では見ていくことにする。

 

 Q 無責任なのはどちらか。

 

 とりあえず、言い放つ側の考えも探ってみる。恐らくこの程度に思っているのだろうという予想はつくので、それらを挙げる。

  1. 今はとても忙しい
  2. 辞められては人手や技術力が足らなくなる
  3. 目標に対して売り上げが足らない

 →そんな中辞められては、会社が傾いてしまう。一緒になって会社を変えていく気はないのか?お前、逃げるのか?(*1)

 

 矢印後の一文については、繰り返すが、あくまでも複数人から聞いた情報に基づく私の予想である。と言っても、「今まで聴いてきた情報から察するにこうだろう」という程度には予測は容易である。以下、順番に見ていく。

 

 1.については今「も」が正しい。いつでも忙しい。売り上げがないのを危惧して、こちらの事情を考慮せずどんどん仕事を持ってくるためである。(その上で「お前らは工程管理がなってない、だから早く帰れないんだ」と言い放つ)

 

 2.と3.については、私たち従業員の知ったことではない。足らなくなるなら補充しろ、売り上げがないなら目標や体制を見直せ、としか言えない。わざわざ「従業員」に下線を引いたのは、いつも拝見している日野瑛太郎氏の「脱社畜ブログ」の、この記事を意識してのことである。


従業員目線と経営者目線の両方を求められる日本の職場 - 脱社畜ブログ

 

 「あんたに辞められたらうちの技術が…売り上げが…」とか言われても、それは辞める人間には何の責任もない。技術に関して言えば、その人の技術を残すような投げかけを、経営者側からすべきなのではないか?と私は思う。

 

 そして、(*1)である。結局言えることは、

 

 それは従業員の責任ではない

 

これに尽きると考えている。社員1人が辞めただけで業績が傾いてしまうような会社の体制にこそ、根本的に問題があると思う。そんな会社を、果たして「一緒に変えていきたい」と思えるだろうか?

 

 逃げたくもなるというのは、寧ろ当然だろう。ロクに賃金も払われず労働時間だけがやたらに長い会社を、どうして支えようと思えようか。いや思えない。

 

 そして、こんな会社に嫌気が差して辞意を表明した社員を頭ごなしに否定するというのは、無責任にも程があると思う。「辞めたい」と言い出した以上、その人には何らかの事情があるはずだ。それがどんな内容であるかは会社には関係ない。そうした事情を一切考えず、自分の会社の都合だけを考えて引き留めて辞めさせない経営者の姿勢は、まったくもって不愉快である。(人のことを言えないが)自己中心的とも取れる。

 

 そんなような内容のことをツイートしたところ、「なるほど」と思えるリプライを頂いたので、自分の備忘録のためにもここに載せる。

 

 まさにその通りである。この会社は社長たちが立てたくて立てた会社なのだ。私たちは、そこに一時的に雇われている従業員に過ぎない。それなのに、あたかも私たちがこの会社にずっと留まるかのような前提を設けて「一緒に変えていこう」というのは変な話だ。ましてそれを理由に引き留めるなんて以ての外だと思う。

 

 ちなみに、冒頭の50代社員は、結局今でも働き続けている。退社時間は毎日日付を跨いでいるようだ。最近は胃の不調を訴えている。明らかに身体を壊しているが、これで倒れたりしても会社は「そいつの体調管理が杜撰」と言い放つのだろうか。心配だが、そこまで鬼畜でないことを願ってやまない。