そして雨になる

ネット上でだけよく吠える、コミュ障のブログ。

「音楽を聴きながらの仕事」の何が悪いのか

 私の先輩が、「仕事中に音楽なんて生産性が落ちるから禁止」という指導を受けていた。

 

 とても残念に思った。この指導には全く同意できない。

 

 私は専門家ではないので、仕事と音楽の関連性については詳しく知らないが、聴く音楽によってはある程度の効用はあるのではないかと思っている。音楽によってその人に合った環境が作れるのなら、その環境の中で作業してもらった方がずっと効率がいいだろう。

 

 私の場合で言うと、よく「ヒーリング」系として出回っている音楽(ピアノやストリングスが主)を、音量を控えめに流すことでよい集中力を得られる。社内に絶えず響くノイズを聴きながらの作業よりずっと捗る。

 

ストレスフリー

ストレスフリー

 

 

 さて、ここで言う「音楽」は、当然そのジャンルは人によって変わってくるものだ。私だったら、遅いテンポのピアノ、クラシックなど。当然これに限らず、ポップス、ジャズ、ロック、メタルなどを挙げる人もいるだろう。それは当たり前である。何が自分にあった曲かは、自分が一番知っていることだ。それは他人からどうこう言われることではない。

 

 今回は音楽の話題だが、何も音楽に限らなくとも、「自分を最も良い状態に置ける環境」というものがあるんだと思っている。

  ①どこで(自室、オフィス、図書館、等)

  ②どんな部屋で(机の配置、外が見えるor見えない、BGMの有無、等)

  ③何をするか(作業の内容)

これらについて、自分に最適(と思える)な環境下で仕事なり作業なりを行えれば、とてもいい仕事が出来るのではないかと考える。

 

 先輩は、オフィスではそれがやりにくいから、少しでも自分に合った方法で集中しようとしてBGMをかけて作業していたのに、御上どもの一方的な「偏見」によってそれを押さえ込まれてしまったため、かなりストレスを覚えているようだ。無理もない。良い環境を、たかが偏見に潰されてしまったからだ。

 

 この話で「音楽聴きながら仕事するなんて非常識」と思う人も、十分「偏見」を持っている。非常識だと思う、というのは即ち「その人の周りでは音楽無しが常識」というだけであって、そのコミュニティの外では「非常識」なことをやっている人なんて数多にいる。「非常識」発言をした人の周囲の人が、たまたま音楽の無い環境に適合していた、というだけだ。どちらが偉い、なんて言うのはあまりにも的外れだと思う。

 

 まあ、「郷に入っては郷に従え」ということなのかも知れないが、そういう謎の「和」こそ、果たして本当に必要なものなんだろうか。そんなこと言ってるから社員一人ひとりの能力が発揮されないんじゃないか?