「真剣になれ」という無理な指示
「もっと真剣になれ」「本気でやってみろ」とのお達しがあったが、それは相当に難しいことであるはずだ。
言った側は、つまり、その一言で社員の考え方がガラリと変わることを期待しているのだろう。私の頭ではどう考えても無理だという結論にしか至ることが出来なかった。真剣になれという指示があったので今日から真剣になる…などという、即日洗脳状態とでも言うべき状態になれる思考は残念ながら持ち合わせていない。
このような精神論はもう聞き飽きた。数年前から問題解決方法が精神論&根性論だと、いつまで経っても組織は改革しないだろう。なぜなら、会社に何も残らないからだ。具体的なマニュアルや規則などが一切残らない。新しく入った社員にも同じように精神論で洗脳するわけだ。これでどうして会社が改善されるだろうか。どうしてシステムを変える方向に考えないのだ。(それにしても、精神論のメリットはどこにあるんだろうか。それを使う側にとっては「使いやすく、何かを指示した気になれる」所だろうか。)
と言っても、一時の雇われの身で、かつ退職を決意した私にとっては、この会社が将来発展して大成功を収めようが地の底まで落ちようが、全然微塵もまったく1ミクロンも関係ない訳なのだが。
分かった分かった。そう言うのなら、真剣になって退職を考えるよ。そしてついでに辞めた後に待つ充実した人生のことも考えようじゃないか。