本当は逃げたい現実2020

　もうすぐ1年が終わる。そこで、今年の収支を計算しようかと思い、家計簿を開いてみた。残念な結果になった。

　12か月分を合計した数値を見たら、月に2万円も貯められていない事が分かってしまった。嗚呼、見たくなかった。しかし、数字は嘘をつかない。この現実は受け止めなければなるまい。

　一旦は落胆したのだが、そこでふと思い返してみた。そもそも今の私には、「貯金して○○が欲しい、○○がしたい」という願望がない。では何のための貯金なのかと言えば、ただ、不安なだけだ。とにかく将来に不安がある。見えない不安に駆られて貯めているだけだ。現実的な用途とすれば、多分、家族の身に何かあった時のため程度だろう。貯蓄額が上向きでない現状が心配なのだ。それだけなのだ。ボヤッとしている将来への不安なのだ。

　今のままでは子育ても出来ない。自分の困窮を子供にまで擦り付けたくはない。でも本当は子供が欲しい。…そんな自問自答を、ずっと前から続けているような気がする。

　私は(無駄に)心配性なのだろう。それは痛いほど自覚している。この手の話題で、奥さんには何度も落胆を与えてしまったし、たいそうつまらない想いをさせた。この所為で、泣かせることもしてしまった。だから、もう奥さんにはそんなつまらないことは考えさせたくないし、私の勝手な不安や心配には付き合わせたくない。自分に出来ることで、この課題と向き合っていくつもりだ。