そして雨になる

ネット上でだけよく吠える、コミュ障のブログ。

俺が考える「インターン生に知ってもらいたいこと」

 ちょっと前まで、県内の大学生が数名、会社に「インターンシップ」として来ていた。彼らはハード分野とソフト分野に分かれて配属され、俺も学生さんの相手をしながら仕事を進めていた。

 

 こう書くと、なんだか偉そうに聞こえなくも無いが、全くそんなことは無い。俺は、いわゆる「会社員」っぽさを完全に捨てて対応した。それこそ、会社にとっては物凄く不真面目な社員だと思われる程度に。傍目には、彼らより俺の考えの方がずっと子供のようだったかもしれない。それでも、俺はいつも通り「働きたくない」という考えを持っていることを示しながら学生さんと関わった。

 

 何故真面目なフリをしなかったのか。1つは、そうするのがだるかったから。学生の前でだけ真面目な社員っぽい顔をしていてもしょうがないので、いつも通りの自分でいることにした。(いつもの俺はかなり不真面目だと思っている)

 それともう1つ、「全員が全員、仕事第一となんか思っていない、やりがいだの成長なんてどうでもいい」を俺なりに伝えたかった。

 いわゆる「就活ナビ」みたいなサイトには、いかにも楽しそうに働く社員の姿や、「ここでこれをやったからこうなれた」みたいな紹介文(無論、書いてあるのは良い点だけ)が載っているため、学生からすれば「良い会社だ」というイメージが先行してしまう。で、来てくれたインターン生にはそれっぽい仕事をさせてみる(だがそれはダミー作業だったりする)し、社員の対応は(ある程度)親切丁寧だしで、紹介サイトを見たときのイメージが良くも悪くも「良い」方向に増幅する。

 こうなると、その会社の「本当の姿」なんてものはサッパリ伝わらない。いや寧ろ、それは伝わらなくても会社にとってはそれで良い。何故なら、イメージダウンに繋がりかねず、好ましくないから。そうやって「事実」は隠されて、悪い言い方をすれば「騙された」学生が会社説明会や採用試験にもやってきたりする(らしい)。

 

 この様子が、会社が「醜い顔を仮面で覆って美しく見せている」ような、つまり「仮面舞踏会」を以て学生さん達を騙しているのではないか?と俺には思えてしょうがない。だから自分勝手に、素の姿を学生さんに見せている。「やることが多くて毎日遅いからやる気なんてあったもんじゃない」「働かないで済むなら仕事なんてしたくないよ」という話もした。

 こんなことをして「こいつやる気ねえな」と思われても、それで良い。俺にやる気が無いことは紛れも無い事実だし、俺のことをダメだクズだと思うならば、いわゆる「反面教師」にして頑張ってもらえば良い。

 

 シューカツサイトの顔なんてみんな仮面だ。12月に入り、シューカツが始まった直後にそのやる気を削ぐようなことを言うようで申し訳ないが、こんな会社にせっかく来てくれた学生さんには、ネットの上で被っている仮面を外した素の顔も知ってもらいたいと思っている。