そして雨になる

ネット上でだけよく吠える、コミュ障のブログ。

馴れ合いで「辞めたい」などと言うことについて

 私と歳の近い先輩・後輩社員は、今年になってからかなりの頻度で

 

(馴れ合いで)「お世話になりました」「転職先は決まったかー?」

 

 など、すなわちここを辞めたいという意味の言葉を繰り返し発言している。かくいう私も同じような身であり、そういう発言もしてしまうのだが、ふと考えてみて「これはいけないことだ」と思った。

 

 その理由だが、一言でまとめると「馴れ合って満足してしまう」という点にあるのでは、と思えた。

 

 冗談でもそういう話を出来る以上、双方とも同じような考え(「こんなところもう嫌だ、いつか辞めてやる」という類の)を持っているし、話し相手も同じ考えであるということも知っている。だから何かに付けて「お世話になりました~」とか言って笑いあったり出来る。

 

 だがこれは、本気で辞めようと考えるなら避けた方が良いと思った。まず、そうやって馴れ合ったとき、その場では若干ながら満足する。ある種の仲間意識、というものか。すると、その「その場の満足感」でお腹いっぱいになってしまい、それ以上何もしなくなる。仕事終わりに社員同士で食事に言ったときにあれこれと愚痴をこぼすのと変わらない(たいてい"あぁスッキリした"でその日が終わる)。ここで会社の愚痴を書き連ねることとも、何も変わらない。要するに愚痴った後に本気にならなくなる。

 

 こういう人たちの本当の満足は「今の会社を去ること」にあると思うので、今の会社の中で、ちょっとした冗談で満足感を得てしまうのは大変勿体無いことだ、と反省している。「本当に追い詰められたら何も言い出さなくなる」とよく聴く。それもあって、実は静かな人間ほどより真剣に物事を考えているんじゃないか、と思った。